今回は、株式投資の中でも「銀行株」に焦点をあてて、説明していきます。
私自身、株式投資をしていますが、保有銘柄は銀行株に限定しています。
銀行株には魅力がたくさんありますので、これから株式投資を検討していて、どんな銘柄を買おうか迷っている人の参考にしてもらいたいと思います。
上場している銀行
まず、上場している銀行としては、
- 三菱UFJ、三井住友といったメガバンク
- 規模が大きめの地方銀行
メガバンクは三菱UFJ、三井住友、みずほ、りそなが該当しますが、いずれも上場しています。
検索すると、「フィナンシャルグループ」と書いてありますが、この銘柄で大丈夫です。
地方銀行は銀行名がそのまま上場しています。
中には、「ふくおかフィナンシャルグループ」(福岡)や「ほくほくフィナンシャルグループ」(北海道)といったフィナンシャルグループで上場しているところもあります。
銀行株のメリット
安心
一つ目のメリットは「安心」です。
銀行の業務内容は、主にお金に関わる仕事です。
みんなが持っているお金を預かる場所としての機能と、そのお金を企業や個人に貸し出して儲ける機能が主な機能です。
これって、社会の中では無茶苦茶重要なポジションですよね。
なので、銀行って半官半民の仕事と言われています。
利益追求型なので公共の仕事ではありませんが、倒産してしまっては世の中が混乱します。
預金者のお金が無くなってしまいますからね。
そうならないように、銀行に経営不安が出てくると、国の方で「公的資金」が注入されます。
この「公的資金」は東芝やトヨタといったメーカーには注入されません。
銀行のみです。
それだけ社会にとって、重要な役割を担っていますので、潰さないように国も必死に援助します。
ですので、業況が悪くなり、株価が下がることはあっても、紙切れになることはほとんど考えられないので、安心感があります。
高利回り
二つ目のメリットは「高利回り」なことです。
一般的な株式の配当利回りって、3~4%くらいです。
しかし、銀行株に絞って言えば、5%は当たり前の世界です。
私は三菱UFJと三井住友の株式を保有していますが、いずれも5%以上の配当利回りです。
他の銘柄は自社のサービス券や商品券を配ったりしていますが、銀行はモノをあげるということはせず、配当金に注力しています。
また、預金利息と融資利息の差や振込などの手数料により、利益が出やすい構造になっていますので、配当金の安定して、高く支払うことができます。
比較的割安
日本の株式って、基本的には1単元での購入となっていて、1単元は100株になります。
つまり、1株=100円の銘柄でも買う時は最低でも「100株(1単元)×100円=10,000円」のお金が必要になります。
1株100円だから10,000円で済みますが、これが1,000円や10,000円になってくると、欲しい銘柄を買うのに、100万円用意しないといけなくなります。
同じ100万円の投資でも複数銘柄に分散していれば、リスクは少ないですが、1銘柄に100万円を投資するのは、初心者の人にはかなりハードルが高いです。
その点、銀行株は500円~2,000円くらいなので、1単元買うのにも高くても20万円で購入することができます。
銀行株のデメリット
お金以外のモノがもらえない
メーカーや飲食業の上場株を保有すると、配当金以外に商品券や飲食の割引券がもらえたりします。
「株主優待」ってやつです。
この株主優待をアテに生活している人も中にはいると思いますが、銀行株に株主優待はなく、配当金のみとなりますので、商品券や割引券などの株主優待を期待している人には銀行株は合わないかもしれません。
政権次第で業況が変わる
銀行という組織は半官半民の要素が強いです。
融資姿勢も自由化されたとはいえ、金融庁の指示が重視されることが多いです。
そして、政権が変わり、「地銀の再編」や「総量規制」などの国からの要請が、銀行の経営に大きく影響を与える可能性があります。
その結果、銀行の業績が変化し、株価に影響を及ぼす可能性があります。
まあ、これは良くも悪くもですが。
まとめ
いかがでしょうか。
銀行株のメリット・デメリットを挙げましたが、基本的にはデメリットはあまり考えなくていいかもしれません。
金融機関は公的資金などにより、ある程度は国から守られていますので、金融業界が傾くときは、その前に世の中の景気が傾いていると思います。
資産のポートフォリオを作る上で、銀行株はおすすめなので、ぜひ株式投資を始めるときは銀行株を検討してみてください。
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